春の別れと旅立ちを象徴するナンバーとして認知されている「3月9日」ですが、この歌のルーツは3人の幼なじみによる結婚祝いのプレゼントでした。
この楽曲の作詞・作曲を手掛けたのは、レミオロメンのフロントマンである藤巻亮太です。山梨県出身のバンドメンバー(藤巻亮太、前田啓介、神宮司治)には、小・中・高校時代を共に過ごした共通の親友がいました。その友人が2001年3月9日に結婚することになり、「披露宴で演奏してプレゼントしよう」と持ち上がった企画がすべての始まりです。
当時のインタビューや本人の回想によると、藤巻亮太は友人の門出をどう祝福すべきか悩み抜いた末、2人が歩み出す新しい日々と、それを温かく見守る周囲の思いをメロディに託しました。楽曲タイトルとなった「3月9日」も、まさにその友人の結婚式の日付そのものです。商業的なヒットを狙ったわけではなく、身近な大切な誰かの幸せを祈る純粋な私小説的動機から生まれたからこそ、時代を問わず胸を打つ強度を持つに至りました。