ニモの相棒は実はドリーじゃない?知られざる真相と裏設定を徹底解説

ニモの相棒は実はドリーじゃない?知られざる真相と裏設定を徹底解説

ニモの相棒は実はドリーじゃない?知られざる真相と裏設定を徹底解説についての疑問解決ガイドをお届けします。

ドリーを語る上で欠かせない最大の要素が、「重度の短期記憶喪失(短期記憶障害)」という特異な設定です。出会った者の名前を数十秒で忘れ、同じ質問を何度も繰り返す彼女のコミカルな挙動は、劇場に大きな笑いをもたらしました。しかし、なぜピクサーはファミリー映画のヒロイン格に、このような重いハンディキャップを背負わせたのでしょうか。

そのドリー 記憶喪失 理由の深層は、2016年に公開された続編『ファインディング・ドリー』のあらすじ真相において、胸を締め付けるドラマとして結実します。幼少期のドリーは、自分が物事をすぐに忘れてしまうことに深い恐怖を抱いていました。両親であるチャーリーとジェニーは、娘が決して自暴自棄にならず、広大な海で迷子にならないよう、「貝殻を一列に並べて家へ帰る目印にする」という愛情あふれる知恵を授けていたのです。

しかし、些細な事故から潮流に流され、両親とはぐれてしまったドリー。彼女は年月が経つにつれて「自分が誰を探しているのか」という記憶そのものすら失い、孤独な彷徨を続けていました。その途上で激突したのがマーリンだったのです。『ファインディング・ニモ』で見せた彼女の突飛な言動や「泳ぎ続けよう(Just keep swimming)」という歌は、失われゆく自己をつなぎ止め、底知れぬ孤独の海を生き延びるために幼少期から身体に刻み込まれた、切実な防衛本能でした。

日本語吹き替え版において、このドリーの複雑怪奇な精神性を見事に表現し切ったのが、女優の室井滋さんです。室井さんは当時の特番インタビューや手記において、早口で落ち着きがない中にも、ふと見せる寂寥感や他者への底抜けの温かさを声に乗せるため、台本が擦り切れるほどの収録を重ねたと語っています。木梨憲武さんが演じる神経質で心配性なマーリンとの掛け合いは、単なるコメディを超え、傷ついた魂同士が補完し合うヒューマンドラマとしての格調を作品に与えました。

鈴木 陽菜
著者

鈴木 陽菜

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