言うに事欠いての意味とは?ビジネスNgの理由と類語・誤用を徹底解説

言うに事欠いての意味とは?ビジネスNgの理由と類語・誤用を徹底解説

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日常表現として定着している一方で、意味を曲解して使っている事例も散見されます。特に注意すべき言うに事欠いて誤用の代表格は、以下の2パターンです。

【誤用パターン1:言葉足らず・寡黙であることへの同情として使う】
「彼は人見知りで、言うに事欠いて緊張していたようだ」という使い方は誤りです。前述の通り、「言うに事欠いて」は相手の「言葉のチョイス」に対する悪意や無神経さを責める言葉であり、「語彙が少なくてかわいそう」「口下手で困っている」という同情的な文脈には適用できません。この場合は素直に「言葉に窮して」「口ごもって」と表現するのが適切です。

【誤用パターン2:褒め言葉やポジティブな文脈での誤用】
稀に「言うに事欠いて素晴らしいスピーチだった」といった記述を目にすることがありますが、これは完全な破綻表現です。「言うに事欠いて」の直後には、必ず「常識外れのひどい内容」が結びつきます。肯定的な評価に対して使うと、相手を侮辱していると誤認されかねません。

また、表記の揺れとして「言うに事を欠いて」と「言うに事欠いて」がありますが、どちらも間違いではありません。辞書的な見出し語としては助詞「を」を含む「言うに事を欠いて」が本則とされることも多いですが、現代の一般的なコミュニケーションでは「を」を省いた「言うに事欠いて」が広く定着しています。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。