単層扁平上皮の存在場所と機能|重層との違いや国試頻出ゴロを徹底解説

単層扁平上皮の存在場所と機能|重層との違いや国試頻出ゴロを徹底解説

単層扁平上皮の存在場所と機能|重層との違いや国試頻出ゴロを徹底解説の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。

人体の組織学において、単層扁平上皮(simple squamous epithelium)が配置されている現場には共通点があります。それは「一刻を争う物質の出入り」あるいは「滑らかな液体の循環」が求められる境界領域です。代表的な存在場所は以下の4か所に集約されます。

まず筆頭に挙げられるのが血管内皮およびリンパ管内皮です。心臓から送り出された血液と接する血管の内壁は、隙間なく敷き詰められた扁平な細胞によって覆われています。これにより血液中の血小板が無駄に活性化されるのを防ぎ、血液をサラサラと滑らかに循環させると同時に、毛細血管においては血漿成分や酸素・栄養素の組織への受け渡しをスムーズに行います。

次に極めて重要なのが、呼吸器系の最深部に位置する肺胞上皮(特にI型肺胞上皮細胞)です。私たちが息を吸い込んだとき、吸気中の酸素を瞬時に毛細血管の赤血球へ渡し、不要となった二酸化炭素を回収するガス交換の現場です。ここがわずかでも分厚ければ、人間は息を吸っても酸欠に陥ってしまいます。

3つ目は、腎臓の糸球体を包み込むボーマン嚢の外側(壁側板)です。血液から原尿を濾過し、尿生成の第1歩を踏み出す受け皿としての役割を果たしています。

4つ目は、肺を包む胸膜、心臓を包む心膜、そして内臓全体を覆う腹膜の表面を構成する中皮です。これらの漿膜表面から微量の漿液を分泌し、肺の呼吸運動や心臓の拍動、消化管の蠕動運動に伴う臓器同士の摩擦をゼロに近づける潤滑油シートとして機能しています。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。