話題のChợ Việt Tại Nhật!日本のベトナム市場と2026最新事情

話題のChợ Việt Tại Nhật!日本のベトナム市場と2026最新事情

話題のChợ Việt Tại Nhật!日本のベトナム市場と2026最新事情に関する専門家の意見を分かりやすく解説いたします。

実際に店頭を訪れた日本人が一様に驚愕するのが、その価格設定の低さです。大手輸入食料品店や高級スーパーで買えば1袋300円以上するパクチーが、ベトナム市場では束で100円〜150円前後、フォーの乾麺やライスペーパーも大容量パックが国内流通品の半値近い価格で販売されています。なぜこれほどの価格破壊が成立しているのでしょうか。物流関係者および卸売業者への取材から、3つの構造的要因が浮かび上がってきました。

第1の要因は、国内契約農家との直接提携によるフレッシュハーブ供給網の確立です。群馬県、茨城県、愛知県、静岡県、さらには九州地方など、日照条件が良く農業が盛んな地域において、外国人就農者や地元農家がベトナム原産のハーブ(パクチー、ラウラム、キンゾイなど)を大規模に受託栽培しています。中間仲卸を通さず、生産地から各店舗へ産地直送で配送されるため、鮮度を保ちながら流通コストを極限まで削ぎ落とすことに成功しています。

第2の要因は、コンテナ単位の自社輸入と強固な共同仕入れシステムです。大手のベトナム食材チェーンは、ベトナム現地の食品大手(チュン・グエン、エースコック・ベトナム、マスサンなど)から直接、海上コンテナ単位で調味料や乾麺をバルク輸入しています。日本の一般的な商社が輸入する場合、日本語ラベルの貼付や何重もの流通マージンが上乗せされますが、ベトナム市場向けルートでは法律に準拠した最低限の法定表示を自社倉庫で効率的に処理し、コストを最小化しています。

第3の要因は、常連客による圧倒的なまとめ買いと高い在庫回転率です。ベトナムの食文化は家族や仲間と大皿を囲むスタイルが基本であり、1回の買い物で数キロ単位の肉や調味料を箱買いする顧客が珍しくありません。在庫が滞留せず即座に現金化されるため、店舗側は薄利多売のビジネスモデルを維持できるのです。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。