Q1:12歳の犬が急にご飯を食べなくなった場合、何日様子を見ても大丈夫ですか?
A1:シニア期において「2日以上」の絶食は命に関わる重大なサインです。特に小型犬や超高齢犬では、短期間の絶食でも低血糖や肝リピドーシス、急性腎不全を誘発する恐れがあります。水すら飲まない場合は24時間以内、少し食べるが明らかな減少が見られる場合も48時間以内に動物病院を受診してください。
Q2:12歳を過ぎて散歩を嫌がるようになりました。無理にでも連れて行くべきですか?
A2:無理矢理引っ張って歩かせるのは厳禁ですが、完全に散歩をやめるのも推奨されません。まずは立ち上がりや歩き始めの歩様を観察し、関節炎などの痛みがないかを獣医師に確認してください。問題がなければ、歩行補助ハーネスで体重を支えながら短い距離を歩かせるか、ペットカートに乗せて外の空気を吸わせる「外気浴散歩」に切り替えて脳に刺激を与えてあげましょう。
Q3:老犬の動物病院の定期健診費用は、具体的に年間どれくらいかかりますか?
A3:12歳以上のシニア犬の場合、半年に1回(年2回)の精密検査が標準となります。1回あたりの検査(身体診察、広域血液検査、デジタルレントゲン、腹部超音波検査、血圧・尿検査)で約20,000円〜40,000円が相場です。したがって年間で約40,000円〜80,000円程度が検診のベース費用となります。基礎疾患が見つかった場合の継続投薬代や療法食代は別途加算されます。
Q4:夜鳴きがひどく、家族全員が疲弊して限界を迎えています。睡眠薬を使っても良いのでしょうか?
A4:自己判断での人間用医薬品の使用は絶対にしてはいけませんが、獣医師の指導のもとで適切な鎮静薬や抗不安薬、サプリメントを使用することは決して「悪」ではありません。家族が倒れて共倒れになることこそ防ぐべき事態です。脳の興奮を鎮める薬剤やメラトニン、漢方薬の併用、昼間にしっかり光を浴びさせて夜間の眠気を促す環境調整など、獣医師に「家族の生活が限界である」ことを率直に伝えて医療的サポートを受けてください。