「札幌の保健所に行けば、無料で子犬を引き取れるのではないか」と考えている方は、現場の劇的な変化を知る必要があります。
札幌市動物愛護管理センター(通称「あいまる さっぽろ」)が開設されて以降、適正飼育の啓発や市民の意識向上により、犬の殺処分数は激減しました。札幌保健所子犬引き取りの実情を調査すると、現在収容されている犬の大部分は高齢犬、重篤な持病を抱えた個体、咬み癖など行動上の課題を持つ中型・大型成犬、あるいは多頭飼育崩壊の現場からレスキューされた犬たちです。
離乳直後の無垢な「子犬」が公的施設に収容されるケースは、2026年現在、年間を通してもごく限られた特異例に過ぎません。定期的に開催される譲渡前講習会や札幌子犬譲渡会日程の情報を追いかけても、純血種の小型子犬に出会える確率は極めて低いのが現実です。
また、あいまるさっぽろでは、譲渡希望者に対して事前審査や講習会の受講を義務付けています。衝動的に訪れてその日のうちに子犬を抱いて帰るような譲渡は、命の遺棄防止の観点から一切認められていません。