目的地の停留所が近づいてから下車するまでの一連の流れには、乗客全員が安全に過ごすための標準的な手順が存在します。
1. 降車ボタンを押す適切なタイミング
降車意思を伝える降車ボタンは、車内アナウンスで目的の停留所名が呼ばれた直後に押すのが基本です。アナウンスの途中で押しても何ら問題はありません。もし同乗している他の乗客が先にボタンを押してランプが点灯していれば、重ねて押す必要はありません。ボタンを押した後はそのまま座席に座り続け、バスが停留所に到着して完全に停止するのを待ちます。
2. 運賃支払いと下車の動作手順
バスが完全に停止し、扉が開いた合図(「プシュー」という空気音や運転手のアナウンス)を確認してから立ち上がります。荷物をまとめ、運転席横の運賃箱へ進みます。
- ICカードの場合:リーダーにしっかりと1秒程度タッチします。「ピピッ」という決済音が鳴れば完了です。残高不足が発生した場合は、その場で「ICに千円チャージしてください」と申し出るか、不足分を現金で支払うことができます。
- 現金の場合:整理券を運賃投入口へ先に入れ、続けて運賃の硬貨を投入します。最新の投入口は小銭を数枚まとめて流し込めるスリット式になっていますが、詰まりを防ぐため1枚ずつ丁寧に入れるのが確実です。両替が必要な場合は、まず両替機を通してから運賃分を投入します。
3. 初心者が心得ておくべき車内マナー
路線バスは車内空間が極めて狭小です。リュックサックを背負ったまま乗車すると通路を塞ぎ、奥へ詰めようとする乗客の妨げになります。乗車時はリュックを前に抱えるか、手荷物として足元に置くのがスマートです。また、ベビーカーの利用については、2020年代以降の国交省ガイドラインにより「折りたたまずに乗車可能」なベルト固定スペースが標準化されています。優先席付近のスペースを譲り合い、お互いに配慮する姿勢が求められます。