タイトルであるHarry's Wondrous Worldの和訳と意味を紐解くと、「ハリーの不思議に満ちた世界」「ハリーの素晴らしい世界」と直訳できます。ここで使われている「Wondrous」という単語には、単に奇妙という意味ではなく、「驚嘆に値する」「驚きと喜びに満ちあふれた」という強いニュアンスが含まれています。
劣悪な環境で育った孤独な少年ハリーが、ホグワーツ魔法魔術学校という自らの本当の居場所に出会い、仲間たちと奇跡の日々を紡いでいく——その目覚めと感動を凝縮したタイトルなのです。ハリーポッターでジョン・ウィリアムズが作曲を手がけた数々のスコアの中でも、この曲は最もピュアな祝祭感と多幸感を放っています。
『スター・ウォーズ』『ジュラシック・パーク』『E.T.』『インディ・ジョーンズ』など、ジョン・ウィリアムズの映画音楽における代表作群を振り返っても、これほど緻密な対位法と華麗なオーケストレーションが一体となった楽曲は稀有です。まさにファンタジー映画音楽の到達点と呼ぶにふさわしい仕上がりを見せています。