1990年代半ば、玩具業界に地殻変動を起こした初代『たまごっち』。その中心にいたのが、企画者の一人である横井昭裕氏らのアイデアから生まれた「まめっち」だ。当時の解像度制限は極めて厳しく、限られたドット数で「真面目で賢い」パーソナリティをどう描き出すかが最大の課題だった。頭部の突き出た特徴的なシルエットは、視認性を極限まで高めるためのデザイン上の工夫から生まれたものだ。
株式会社バンダイがカラー液晶版『かえってきた!たまごっちプラス』や『たまごっち iD』などを次々と投入するにつれ、キャラクターの表現領域は一気に広がる。白黒の影絵のような表現から、鮮やかな色彩を纏ったグラフィックへ。輪郭線の太さや色味の調整、瞳の光の入れ込みなど、ミリ単位の試行錯誤を経て、現在の洗練されたビジュアルスタイルが確立された。