修悦体フォントは実在する?無料ダウンロードや商用利用と公式化の真相

修悦体フォントは実在する?無料ダウンロードや商用利用と公式化の真相

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修悦体の生みの親である佐藤修悦氏が生み出したガムテープ文字は、デザインスタジオのデスクではなく、雑踏極まる駅の工事現場で産声を上げました。最初の舞台は2004年頃のJR新宿駅。当時、駅構内の大規模改修工事に伴い通路が複雑化し、警備員として誘導業務を担当していた佐藤氏が、行き交う利用者の混乱を防ぐために自発的に制作した「ガムテープ案内」がすべての始まりです。

市販の布ガムテープとカッターナイフだけを手に、視認性が高く誰にでも直感的に伝わる文字を壁や床に貼り出していった佐藤氏。その卓越したセンスは、その後の日暮里駅の案内サインで爆発的な脚光を浴びることになります。日暮里駅の改良工事では、駅名や乗り換え案内が次々と味わい深い文字で彩られ、SNSやテレビメディアがこぞって報道。無機質な工事現場に温もりを与える「ガムテープタイポグラフィ」として、カルチャーシーンにその名を深く刻みました。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。