作者である漫画家マット・フューリーがこのキャラクターを描き始めたのは、2000年代半ばのことだ。彼が手がけた自費出版コミック『ボーイズ・クラブ』に登場するカエルのぺぺは、ズボンを足元まで降ろして小便をし、「Feels good man(気持ちいいぜ)」と呟く、どこか愛くるしく脱力感あふれる同居人の一人に過ぎなかった。
誰かを傷つける意図など微塵もない。アーティストの日常や気楽なストーナー文化を背景にした無邪気なアートワーク。当時の原画からは、後に巻き起こる嵐の予兆など一切感じられない。しかし、デジタル空間への流出がすべてを狂わせた。