地球温暖化に伴う異常気象や自然災害の頻発は、今や地球規模の危機だ。沿岸都市としての歴史を持ち、斜面地や密集市街地の防災ノウハウを蓄積してきた横浜の知見は、世界各地で引っ張りだことなっている。
研修室では、地震や洪水に対応するための都市計画、廃棄物管理、スマートシティ構想の講義が連日行われている。参加する研修員たちの眼光は鋭い。自国の都市の存亡がかかっているからだ。単に日本の技術をそのまま押し付けるのではなく、現地の風土や経済規模に合わせたカスタマイズを探る。議論は白熱し、時に深夜まで及ぶこともある。知恵と知恵をぶつけ合う熱量が、この建物の空気を張り詰めさせている。