より広範囲のハイリスク型ウイルスをカバーする9価ワクチンの標準化は、日本の予防接種プログラムに明確な質的転換をもたらした。従来ワクチンと比較して、子宮頸がんの原因となる主要な型を90%以上カバーできる圧倒的な予防効果は、若年女性たちの安心感につながっている。
一方で、過去に接種機会を逃した「キャッチアップ接種対象世代」への特別措置もいよいよ最終盤を迎えている。行政による個別通知の徹底や夜間・休日接種外来の開設といった地道な取り組みが実を結び、救済対象者の受診率は想定を上回る推移を見せる。医療現場では、過去の遅れを取り戻すための最後の追い込みが続いている。