1階席における鑑賞体験は、「どの列を境に景色が一変するか」という境界線を知ることから始まります。座席番号の数字だけで一喜一憂せず、構造特性を把握しておくことが肝要です。
まず、ファンの間で「国際フォーラム ホールA 1階席 神席」と称されるのは、実質1列目から15列目までのセンターブロックです。このエリアではステージ上の人物の表情はもちろん、視線が交差するような圧倒的な臨場感を肉眼で直接堪能できます。特に8列目付近までは生音に近いダイナミックな音響圧をダイレクトに受けることができます。
一方で注意が必要なのが、国際フォーラム ホールAの1階後方の視界です。1階席の床面はスロープ状になっているものの傾斜が比較的緩やかです。そのため、20列目から30列目以降になると、前に座る観客の座高や身長によって視界の中央が遮られる「被り」が発生しやすくなります。
さらに、33列目以降の頭上には2階席の底面(庇)がせり出しています。照明の広がりや反響音の抜け感に若干の閉塞感を覚えるケースがあり、ステージ上の演者は豆粒サイズに見えるため、1階席であっても25列目以降は8倍クラスの双眼鏡を準備しておくのが確実です。