検索エンジンやSNSで「想夫恋 焼きそば」と入力すると、必ず上位に関連ワードとして浮上するのが「高い理由」というフレーズです。一般的な大衆食堂やフードコートのソース焼きそばが600円〜800円前後で提供される中、想夫恋の焼きそばは並盛で1,050円〜1,200円前後(店舗・地域により若干変動)に設定されています。
なぜこの価格帯が維持されているのか。同社の製造工程とコスト構造を分解すると、安売りチェーン店とは全く異なる「素材への執念」と「職人の拘束時間」が見えてきます。
想夫恋が一般的な飲食店と大きく異なるのは、「もやし専用の自社栽培工場」まで保有している点です。市場で流通する一般的なもやしは炒めるとすぐに水分が抜け、料理全体を水っぽくしてしまいます。想夫恋では、熱を加えても水分が外に漏れ出さず、強い歯ごたえをキープできる特殊なもやしを独自開発しています。
さらに、1人の熟練職人が1枚の鉄板で同時に焼き上げられる限界はせいぜい4〜5食。大量の注文を一度に炒めて作り置きすることは構造上不可能です。こうした「食材への妥協なき原価投入」と「職人が10分間鉄板に張り付く人件費」を積み上げた結果が、現在の価格設定となっています。