蒙驁の武将としての真価が最も問われたのが、趙の三大天として名を馳せ、魏軍を率いた怪物・廉頗との山陽の戦いである。若い頃から一度も勝てなかった宿敵・廉頗に対し、蒙驁は40年間温め続けた「対・廉頗用」の巨大な城砦戦術で立ち向かった。
正面突破を試みる廉頗に対し、自ら刃を交えて立ち向かった蒙驁の姿は、単なる隠居間近の老将ではなかった。長年のコンプレックスを糧に鍛え上げた武の執念と、一国の命運を背負う将軍としての意地。圧倒的な天性の才能を持つ廉頗との一騎打ちは、凡人が天才に挑むドラマの最高峰として読者の熱狂を呼んだ。