1974年(昭和49年)3月に竣工した新宿住友ビルは、地上52階・地下4階、高さ約210メートルの規模を誇り、当時としては日本屈指の高さを誇る超高層ビルでした。三角ビルの由来は、敷地を有効活用しつつ風圧を分散させ、内部に巨大な吹き抜け空間を確保するために採用された「正三角形の平面プラン」にあります。中央部が吹き抜けになった構造は、耐震性と採光性を両立させる当時の最先端建築技術の結晶でした。
竣工から40年以上が経過した2010年代後半、住友不動産は同ビルの大規模リフレッシュに着手しました。リニューアルの経緯を辿ると、単なる設備の更新にとどまらず、ビル足元の屋外公開空地を巨大なガラス屋根で覆い、全天候型の屋内広場へと生まれ変わらせるという前代未聞の国家戦略特区プロジェクトであったことが分かります。2026年7月にグランドオープンを迎えたこの改修により、都市防災拠点としての機能と、集客・交流拠点としての役割が大幅に強化されました。