バレエ衣装のレンタル規定では、「生地を切り落とさない」「ミシンで縫い付けない」「目立つ縫い跡を残さない」という厳格なルールが課されるのが一般的です。そのため、身幅を詰める・緩めるといった発表会衣装お直しにおいて、最も安全かつ推奨される手法が「糸ループ(ムシ)の増設」です。
多くの初心者が陥りがちな失敗として、既存の金属製ホック受けを外して付け替えようとするケースが見られます。しかし、バレエ衣装ホック付け替えは生地の裏打ちやボーン(骨組み)周辺を傷めるリスクが高く、返却時に修繕費用を請求される原因にもなりかねません。裏技として現場で実践されているのは、金属ホック側には一切手を触れず、重なり合う見返し部分の内側に「新たなムシを手縫いする」アプローチです。これなら、本番終了後に糸を切って抜くだけで、衣装を完全に元の状態へ復元できます。