かつてラバーバンド(シリコンバンド)を自作する場合、金型(モールド)の成形に1型あたり1万5,000円〜3万円前後の初期費用が発生するのが業界の常識でした。そのため、1個〜数個の小ロットで製作すると単価が数千円に跳ね上がり、個人でのオーダーは現実的ではありませんでした。
このハードルを劇的に下げたのが、無地の既製シリコンバンドに直接特殊インクを定着させるダイレクトUVインクジェット印刷や、ポリエステル生地へフルカラー転写を行う昇華プリント技術です。金型を起こす必要がないため、初期費用をゼロに抑え、1個あたり500円〜1,500円前後という手頃な価格帯で高品質なオリジナルグッズ作成が実現できるようになりました。
また、Illustrator(イラレ)などの専用グラフィックソフトを使わなくても、スマートフォンのブラウザ上で文字入れや画像配置が完結するシミュレーターを導入する業者が増加しています。デザインの自作に不慣れな初心者でも、手持ちの写真やロゴを使って直感的にデータを作成できる環境が整った点も、小ロット需要を力強く後押ししています。