最終回(第10話)において、物語は安易な奇跡を描くのではなく、極めて誠実な結末を選択しました。
奈々と大器の五十嵐夫妻は、度重なる体外受精に挑みましたが、最終的に妊娠という結果には至りませんでした。「子どもができなかったら夫婦でいる意味がないのか」と自問自答し、一度は離婚危機にまで追い込まれた2人。しかし、互いに本音をぶつけ合った末に選んだのは、「子どもがいなくても、2人で生きていく未来」でした。子どもを持つことだけが家族の完成形ではないという強いメッセージは、多くの当事者に深い救いを与えました。
渉と朔の“わたさく”は、母・ふみとの対話を重ねる中で、完全な理解には至らずとも「息子の人生を尊重する」という歩み寄りを得て、共に生きていく覚悟を新たにします。失業を隠して見栄を張り続けていた小宮山家も、近隣住民や家族に真実を明かし、真一郎が新たな就職先を見つけたことで、虚栄心から解放された本物の笑顔を取り戻しました。