現在、USJにおいて『進撃の巨人』関連のアトラクション、限定レストラン、常設ショップの運営は行われていません。直近の大規模開催となった2026年の『ユニバーサル・クールジャパン 2026』における「進撃の巨人 XRライド」の運行終了をもって、パーク内での展開はひと区切りを迎えています。
ネット上では「なぜあんなに並んでいたのに終了してしまったのか」「トラブルが原因なのか」といった憶測も飛び交いましたが、業界関係者やこれまでのパーク運用モデルを検証すると、終了の理由は明確な3つの構造要因に集約されます。
第一に、USJの『ユニバーサル・クールジャパン』は、国内外の有力IP(知的財産)を数ヶ月単位でローテーションさせる期間限定シーズナルイベント構造を採用している点です。固定ファンのみならず新規来場者を絶え間なく喚起するため、同一アトラクション施設(主にスペース・ファンタジー・ザ・ライドの設備)を季節ごとに『鬼滅の刃』や『名探偵コナン』などの他作品へと転換する運用設計が取られています。
第二に、原作漫画の連載終了およびアニメシリーズの完結というコンテンツ側のプロモーションサイクルの変化です。2015年の初登場から2026年に至る期間は、原作のクライマックスやテレビアニメ放送と強力に連動した宣伝プロモーションの一環でもありました。
第三に、XRライド専用VR機器のメンテナンスおよびハードウェアの更新サイクルです。激しいヘッドトラッキングと高精細映像を両立させるVRゴーグルは損耗が激しく、一定期間の運行ごとに大規模な点検と機材更新が必要となるため、長期の連続稼働には物理的な制約が存在します。