放送開始から長い年月が経過した現在も、当時の撮影スタッフや関係者の間では語り継がれる数々の「秘蔵エピソード」が存在する。未公開の舞台裏において、岡江久美子が現場に自家製の差し入れを大量に持ち込み、撮影合間に子供たちと一緒におやつを食べる光景は日常茶飯事だった。セリフをうまく言えず落ち込む子役がいれば、綿引勝彦がそっと肩を抱き寄せ、本気で励ましていたという。
また、台本にはないアドリブがそのまま採用されたシーンも少なくない。丸山家の食卓風景で繰り広げられたリアルなやり取りや、子供たちの自然なリアクションの多くは、役者同士の信頼関係が生み出した奇跡の産物だった。スタジオに響き渡ったリアルな怒声や笑い声。それらは作り込まれた演技を超えた、現場の熱量そのものだったのである。