二人の伝説が本格的に幕を開けたのは、川端康成の名作を映画化した『伊豆の踊子』だった。当時、大手芸能プロダクションであるホリプロに所属し、時代のトップアイドルとして駆け上がっていたヒロインと、公募オーディションで見出された爽やかな青年。カメラが捉えた二人の眼差しはあまりに純粋で鮮烈であり、観客の心を瞬く間に魅了した。
この傑作を皮切りに、二人は数々の青春映画で共演を重ねていく。すれ違いや宿命に翻弄されながらも一途に想い合うストーリーは、当時の若者たちにとってかけがえのない青春の象徴となった。日本映画界において、これほどまでにスクリーン上の相性が完璧であり、観客に「永遠」を感じさせたコンビは他に存在しない。