点字ブロックの多くが鮮やかな黄色で統一されていることには、科学的・視覚的な根拠があります。全盲の利用者は足裏や白杖の触覚を頼りにしますが、視覚障害者のうち約8割以上を占めるとされる「ロービジョン(弱視・視野狭窄など)」の人々は、残存する視覚を最大限に活用して歩行しています。
黄色はアスファルトの黒やコンクリートの灰色に対して非常に高いコントラスト(輝度比)を生み出します。視力が著しく低下していたり視野が欠損していたりしても、鮮明な黄色であれば「床面に道がある」ことを認識しやすいのです。これが、点字ブロック 黄色 理由の核心であり、JIS規格でも原則として周囲の路面と十分な明度差を確保することが定められています。
一方で、近年一部の都市景観保護エリアや高級商業施設において、デザイン性を優先してステンレス製ブロックや床タイルと同色のブロックが敷設され、大きな社会問題となりました。コントラストが失われたブロックは弱視者にとって全く見えず、重大な事故を引き起こすリスクが高まります。
さらに、雨天時や冬季の安全性確保として「点字ブロック 滑り止め 対策」も重要視されています。ステンレスや平滑なプラスチック製ブロックは濡れると非常に滑りやすく、健常者や高齢者にとっても転倒の危険を生じさせます。現在では、セラミック骨材を練り込んだ高摩擦シートやゴム系素材、特殊な防滑コーティングの施工が標準化されつつあります。