一連の騒動と賛否両論の巻き起こりに対し、日本カーリング協会も無関心ではいられない。従来、マイナースポーツからの脱却を図ってきたカーリング界において、彼女がもたらす圧倒的な話題性と露出度は、良くも悪くも競技全体の認知度向上に寄与しているからだ。
「アスリートは競技だけに専念すべきだ」という前時代的な価値観と、「自己表現や異分野への挑戦も個人の自由である」という現代的な価値観が激突した今回のケース。協会関係者の間でも議論は交わされたが、最終的にはルールを遵守し競技に悪影響を及ぼさない限り、個人の私生活や挑戦を制約するべきではないという見解が主流となった。彼女の行動は、従来のアスリート像の枠組みを打ち破るパイオニア的な実験でもあったのだ。