テレビ局のスタジオは、視聴者が想像する以上に特殊で過酷な環境だ。数百キロワットにも及ぶ強力な照明機材から放射される熱気は、数分立っているだけでジワリと額や背中に汗をかかせる。そこにMCからの不意の振りや、一発勝負の笑いを取らなければならないプレッシャーが加わるのだから堪らない。
特に吉本興業をはじめとするお笑い事務所の芸人たちは、瞬発的なリアクションや体を張った芸を求められる機会が多い。汗をかくこと自体がリアクションの熱量を証明する一方で、グレーやネイビーといった汗ジミが目立ちやすい衣裳を着ている場合、視聴者の視線がトーク内容よりも脇元に集中してしまうというジレンマを抱えることになる。