『およげ!たいやきくん』のメガヒットばかりがクローズアップされがちですが、子門真人という歌手の真の姿は、昭和のテレビ文化を力強く支えたトップクラスの実力派アーティストでした。
子門真人氏の生年月日は1944年1月4日、東京都目黒区の出身です。成蹊中学校・高等学校を経て成蹊大学へ進学し、在学中から音楽活動を本格化させました。1960年代後半にポップス歌手としてデビューを果たした後、その圧倒的な声量、シャープなアタック感、そして感情を揺さぶるソウルフルな歌声が見出され、特撮やアニメーションのテーマソングの世界へと進出します。
その名を決定づけたのが、1971年に放送を開始した特撮テレビドラマ『仮面ライダー』のオープニングテーマ『レッツゴー!! ライダーキック』(藤浩一、藤岡弘版に続く子門真人名義版)でした。この曲は当時の子どもたちの心を鷲掴みにし、累計売上90万枚を超える大ヒットを記録。特撮ソングの枠を超え、少年の成長を鼓舞するエモーショナルなアンセムとして定着しました。
その後も『科学忍者隊ガッチャマン』の『ガッチャマンの歌』、『勇者ライディーン』、『スタージンガー』など、数々のアニメ主題歌を次々と担当。さらには『ひらけ!ポンキッキ』において『ホネホネロック』をはじめとする多彩な名曲を歌い上げ、昭和の児童文化における象徴的存在として確固たる地位を築き上げたのです。