ネット上の一部では、「大の里は体が大きいだけのパワー頼み」「付け出し出身だからスピード出世できただけ」といった誤解が見受けられることがあります。しかし、これらは現場の実態を見落とした偏った見方です。
第一に、大の里の真骨頂はパワーではなく「足腰の柔軟性と重心の低さ」にあります。日体大時代に培った柔軟体操や股割りの徹底により、192cmの長身でありながら立ち合いで腰が浮きません。相手の懐に潜り込まれても下半身が粘り強く残り、土俵際での逆転劇を生み出しています。
第二に、「付け出し制度の優位性」についても、幕下10枚目から関取(十両)、そして幕内上位へと駆け上がる過程で、一度も大きな足踏みをしなかった力士は相撲史全体を見渡しても極めて稀です。上位陣の研究やプレッシャーを跳ね返し続けた適応力こそが、彼の真の才能と言えます。
【プロの結論】大の里の相撲を見るべき人と注目ポイント
スポーツ観戦や相撲ファンにおいて、大の里の相撲を追うべき人と、注目すべき視点は以下の通りです。
- 大の里を観るべき人:正攻法の力強い相撲を好むファン、次世代の若きスターが歴史を塗り替える瞬間をリアルタイムで目撃したい人、スポーツ科学を取り入れた近代相撲の進化に関心がある人。
- 注目すべき判断基準:立ち合いの第一歩の踏み込みスピード、左のおっつけが相手の右脇にどれだけ深く入っているか、そして敗戦した翌日の取組でどのように修正してくるかというメンタル面の切り替え。