華やかなビジュアルばかりが注目されがちだが、売り子の現場は想像を絶する体力を要する。真夏の猛暑の中、背中にはズシリと重いタンク。階段を何度も往復しながら、瞬時に注文を裁いていく。生半可な気持ちではとても続けられない過酷な環境だ。
しかし、彼女は単にビールを注ぐだけでは終わらなかった。客の顔や好みを記憶し、絶妙なタイミングで声をかける。飲料産業におけるトップ営業マンさながらの観察眼と気配りがあったからこそ、1日300杯以上という異例の販売数を叩き出し続けたのだ。この時期に培われた根性と機転こそが、現在の芸能活動を支える強固な土台となっている。