日本のカスタムトラック史を語る上で、1970年代に一世を風靡した映画『トラック野郎』シリーズの存在を避けることはできない。主演の菅原文太が演じた「一番星号」の豪快な姿は、全国のドライバーたちの魂を揺さぶり、日本独自のカスタム文化を爆発的に普及させた。
かつては荒削りで野性味溢れるスタイルが主流だったが、時代とともに洗練の度合いを増し、現代の「アートトラック・デコトラ」と呼ばれる洗練されたジャンルへ結実した。かつてのバイタリティを守りつつ、最新技術や法規に適合しながら自らの美学を追求する姿勢は、現代のクリエイターたちにも脈々と受け継がれている。