クリーブランド・ガーディアンズの真骨頂は、本塁打だけに頼らない効率的な得点スタイルにある。「スモールボール」や「スモールサム・ベースボール」とも称されるその戦術は、相手の隙を突くエンドランやセーフティバント、次塁を貪欲に狙う走塁によって相手守備陣にプレッシャーを与え続ける。
スティーブン・クワンをはじめとする上位打線が出塁すれば、内野手は一瞬の油断も許されない。ヒット1本で一塁ランナーが一気にホームを駆け抜けるスピード感。相手投手のテンポを狂わせ、精神的に追い詰めていくゲームメイクは、現代MLBにおいて極めて異彩を放っている。派手なホームラン競争とは一線を画す、職人芸のような野球がここにある。