「地鳴りのような暴風の音が凄まじく、窓ガラスが割れるかと思った」——水戸市内の避難所に身を寄せた60代男性は、震える声で当時の状況を語った。台風の目周辺の極めて発達した積乱雲が通過した茨城県中部から北部にかけては、短時間で記録的な大雨が降り注ぎ、道路の冠水が相次いでいる。
特に日立市や高萩市などの県北部では、山間部からの急激な鉄砲水によって住宅街の道路が瞬く間に濁流と化した。住民たちは互いに声を掛け合いながら、浸水が本格化する前に高所へ緊急避難を余儀なくされた。すでに複数の地区で道路が寸断されて孤立状態が発生しており、自治体と自衛隊による迅速な状況把握が進められている。