2000年代半ばに放送されたテレビアニメ『おねがいマイメロディ』は、従来のサンリオキャラクター作品の枠組みを根底から覆した伝説的な作品である。ファンシーなビジュアルの裏に仕込まれた強烈なブラックユーモアは、当時のアニメ界に大きな衝撃を与えた。
女児向け番組という体裁を取りながらも、社会の裏側や人間の欲望を隠さずに描写するストーリー展開は秀逸の一言に尽きる。マイメロのお母さんが放つ格言めいた毒舌は、作品全体のシュールでエッジの効いたトーンを象徴する重要なスパイスとなっており、シュールコメディとしての完成度を押し上げている。