昭和から平成にかけての日本のエンターテインメント史において、最も世間に激震を与えた出来事の一つが、人気歌手の桜田淳子氏による合同結婚式への参加発表だった。教祖である文鮮明氏が主導する大規模な式典に、日本のトップスターが参列したインパクトは計り知れない。当時、国民的アイドルだった彼女の告白は、新興宗教と芸能関係の結びつきを可視化する決定的な事件となった。
この出来事は、単なる個人の信仰の域を超え、社会問題としての議論を巻き起こした。世界平和統一家庭連合が提示する教義や多額の献金問題と、華やかな芸能界のイメージが極端な対比をなしたからだ。彼女のメディア露出は急激に激減し、表舞台から姿を消すこととなったが、この記憶は今なお「芸能人と宗教」を語る上での原点として深く刻まれている。