地震のP波とS波は何が違う?速度差が生む初期微動と緊急速報の真実

地震のP波とS波は何が違う?速度差が生む初期微動と緊急速報の真実

地震のP波とS波は何が違う?速度差が生む初期微動と緊急速報の真実の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

Q1:直下型地震のときに緊急地震速報が間に合わないことがあるのはなぜですか?
A1:震源が足元(直下)にある場合、震源から地表までの距離が極めて短いため、P波とS波の到達時間差(初期微動継続時間)がほとんど生じません。検知・解析・配信にかかる数秒の間にS波が到達してしまう「警報のブラインドゾーン(空白域)」に入るためです。

Q2:P波だけで建物が倒壊することはありますか?
A2:一般的な中・低層住宅ではP波だけで倒壊するリスクは稀です。建物の破壊は主にS波の大きな振幅(水平方向のせん断力)や、その後に続く長周期地震動などの表面波によって引き起こされます。ただし、震源直上での極端に強いP波の突き上げは、家具の転倒や高架橋の支柱損傷を引き起こす要因となります。

Q3:海の上(船の中)にいるとき、P波とS波はどう伝わりますか?
A3:液体中を伝わることができないS波は海水を通過しません。そのため船の上に届くのはP波のみです。海中を伝わったP波は「海震(かいしん)」と呼ばれ、船底をドスンと激しく突き上げられるような衝撃として体感されます。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。