シブキの運命を決定づけたのが、新宿御苑を舞台に行われた「♡7(ハートのなな):かくれんぼ」です。「オオカミ1人だけが生き残り、ヒツジ3人は首輪が爆発して死亡する」という、ハートのゲーム特有の残酷なルールが提示されました。
当初、シブキはオオカミの座を奪い取り、生き残るために必死で逃走を図ります。オオカミがヒツジを見つけることで役職が移るシステムを利用し、生き延びようと草むらを駆け巡る姿は、まさに彼女の生への執念そのものでした。
しかし、事態はシブキの予想もしない方向へと急転します。親友であるカルベとチョータが「アリスを生かして元の世界へ帰す」という決断を下し、オオカミであるアリスから逃げて隠れる道を選んだのです。
最期の瞬間、シブキは物陰に隠れていたチョータに背後から抑え込まれます。暴れて逃げ出そうとするシブキに対し、チョータは穏やかな表情で彼女を抱きしめ、共に最期を迎える道を選びました。友情のために命を投げ打つカルベとチョータの姿、そして自分を責めることなく包み込むチョータの温もりに触れたシブキは、ついに抵抗をやめます。
制限時間のカウントダウンがゼロになり、首輪の爆発とともにシブキはカルベ、チョータと共に命を落としました。彼女の最期は、利己主義の敗北であると同時に、他者の純粋な愛と絆に触れた瞬間の精神的な救済でもありました。