本作の縦軸となる謎「爆笑ヨーグルト姫事件」の全貌と、クリスマスイブに仕掛けられた誘拐劇の決着は、宮藤官九郎脚本ならではの伏線回収と爽快感に満ちています。
物語の発端は、沖縄のコテージで板橋吾郎の当時の婚約者・ユキ(雛形あきこ)が刺殺された事件でした。当時、吾郎と愛人関係にあり妊娠中だった江戸川しのぶが、嫉妬と愛憎の末に実行犯を雇って殺害を命じた「殺人教唆」として逮捕され、世間から「爆笑ヨーグルト姫」と揶揄されて懲役12年の実刑判決を受けました。
しかし、事件の真の黒幕および実行犯は、板橋吾郎その人でした。吾郎は自らの出世とエドミル社の乗っ取りを目論み、邪魔になった婚約者のユキを自らの手で殺害。その罪を、自分に盲目的な好意を寄せていた社長令嬢のしのぶにすべてなすりつけたのです。
出所したカヨ、勝代、洋子、明美の4人に刑務官のふたばが合流した復讐チームは、吾郎の息子(実母はしのぶ)である勇介を誘拐し、アジトに吾郎を監禁。警察に引き渡すのではなく、「自分たちの手でカメラの前の吾郎に罪を自白させ、世間に真実を公表させる」というタイムリミット付きの作戦を実行します。
最終回では、テレビの生中継とネット配信をジャックした状態で、カヨたちが吾郎を心理的に追いつめます。沖縄事件の当夜に吾郎が着ていた衣装や、現場に残された凶器の隠し場所、さらに吾郎がしのぶに送ったメッセージの矛盾など、これまで積み重ねてきた決定的な証拠を次々と突きつけます。逃げ場を失った吾郎は、ついにカメラの前で自らの犯行を生告白することとなりました。
この告白によってしのぶの再審請求が受理され、晴れて無実が証明されて釈放。一方、吾郎を誘拐・監禁したおばさんたちとふたばは、駆けつけた警察によって任意同行・再逮捕されます。しかし、護送車に乗せられる彼女たちの表情には一片の後悔もなく、「更生するぞ!」と晴れやかに笑い合う姿で幕を閉じました。法を超えた絆と、自分たちの罪からは逃げないという倫理観が見事に両立した傑作のラストシーンです。