ノミネート発表の直後から、Xや5chでは「今年の候補、しっくり来ない」「これが流行語?聞いたことない」という反応が例年通り飛び交う。だが、2026年に限っては違う傾向も見られた。それは候補語に対する「共感」よりも「疲れ」の声が多いという点だ。
たとえば、候補に挙がった「AI失踪」は、生成AIの導入後に担当者が突然いなくなる、あるいはAIの出力が想定外の暴走をして社内から「消される」という意味合いで使われた。実際にXでは、AI導入企業で働くエンジニアらが「うちの課で本当に起きた」「笑えない」と投稿し、大きな反響を呼んだ。SNS上の反応を分析すると、ノミネートされた言葉を「自分の生活と重ね合わせて語る」ユーザーが例年より増えており、単なる言葉遊びではなく実害や疲労の報告として共有されている。
一方で、若年層の間では「候補に入った言葉の半分がわからない」という世代間ギャップも顕在化した。TikTok発のスラングは30代以上のユーザーにほとんど浸透しておらず、逆に「推し活疲れ」は中高年男性にはピンとこない。新語流行語大賞が国民的イベントでありながら、実際には「世代ごとに別の流行語が存在する」という構造が、2026年は特に鮮明になっている。