広瀬香美「ロマンスの神様」歌詞の真相|合コンのリアルと誕生秘話

広瀬香美「ロマンスの神様」歌詞の真相|合コンのリアルと誕生秘話

広瀬香美「ロマンスの神様」歌詞の真相|合コンのリアルと誕生秘話の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

『ロマンスの神様』にまつわる最大の盲点は、制作当時の広瀬香美自身が「スキーをしたことがなかった」という事実です。

当時のインタビューや自著などで本人が明かしたエピソードによると、広瀬香美は国立音楽大学で作曲を学び、卒業後は本格的なポップスやクラシックの理論を深めるために米国ロサンゼルスへ留学していました。彼女が目指していたのはマイケル・ジャクソンやホイットニー・ヒューストンのような世界基準の本格派R&B・ポップスであり、日本の歌謡曲やウィンターソングを作る意図は毛頭ありませんでした。

しかし、プロデューサーから「日本で売れるポップスを書け」「冬のスポーツ用品のタイアップを取る」という明確な商業的至上命題を課されます。そこで広瀬香美が取った行動は、情緒に頼ることではなく、徹底的なマーケットリサーチと音楽理論の適用でした。

  • コード進行の緻密な設計:クラシック音楽の対位法や複雑なテンションコードを用い、サビに向けて階段を駆け上がるような高揚感を人工的に構築。
  • 言葉の音ハメ:日本語の母音が最も伸びやかに響く音階に合わせ、破裂音やアタック感の強いワード(「Boy」「Girl」「性格」など)を緻密に配置。
  • ゲレンデの風の再現:スキーを知らないからこそ、車でロサンゼルスのハイウェイを時速100キロ以上で疾走しながら「風を切るスピード感」を体感し、その疾走感をBPMとグルーヴに落とし込んだ。

スキー場を一切知らず、冬の寒さとは無縁のロサンゼルスの青空の下で計算し尽くされて生まれた楽曲が、皮肉にも日本の冬の景色を一変させることになったのです。

山崎 陸
著者

山崎 陸

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