劇場版『名探偵コナン』の歴史を紐解く上で、最も象徴的な指標が興行収入の飛躍的な伸びです。シリーズ初期の10億〜30億円規模から着実にステップアップし、2018年公開の『ゼロの執行人』(91.8億円)を契機に、国民的メガヒットの領域へと突入しました。
関係者や興行アナリストの間で「歴史の転換点」と評されたのが、2026年公開の第26作『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』です。シリーズ歴代初となる興行収入138.8億円を達成し、続く2026年の第27作『名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)』では約157億円を記録。歴代興収のトップ記録を2年連続で塗り替える快挙を成し遂げました。
100億円突破を支えた最大の要因は、「映画館でしか体験できないお祭り感」と「複数回鑑賞(推し活・応援上映)」の融合にあります。各作品ごとにスポットを当てるメインキャラクターを明確化し、B'z、倉木麻衣、King Gnu、aikoといった時代を代表するトップアーティストの主題歌と見事に調和させたプロモーション戦略が、コアファンだけでなくライト層をも動員し続ける基盤となっています。