Q1:口内炎ができたとき、ビタミンB群と鉄分のどちらを優先して摂るべきですか?
A1:短期的にはビタミンB2・B6や亜鉛が粘膜の炎症を抑える即効性を持ちますが、口内炎を何度も繰り返している場合は鉄分が根本的に枯渇しています。どちらか一方を選ぶのではなく、ビタミンB群製剤で急場の修復を促しつつ、同時にヘム鉄を中心とした鉄分補給を継続して細胞の再生基盤を整える「両面作戦」が最も効果的です。
Q2:健康診断の血液検査で「貧血なし」と言われたのに、鉄分不足による口内炎の可能性はありますか?
A2:大いにあります。一般的な血液検査で測定されるヘモグロビン値が正常範囲内(男性13.0g/dL以上、女性12.0g/dL以上)であっても、貯蔵鉄である「血清フェリチン値」が低下している「潜在性鉄欠乏(隠れ貧血)」の人が非常に多く見られます。内科や血液内科で自費または保険診療(貧血症状がある場合)にてフェリチン測定を依頼することをお勧めします。
Q3:鉄分サプリメントを飲み始めてから、口内炎の改善効果を実感できるまでどれくらいかかりますか?
A3:粘膜上皮のターンオーバーは約数日から1週間程度ですが、体内へ吸収された鉄はまず血液中のヘモグロビン合成に優先利用され、その後に貯蔵鉄(フェリチン)や全身の組織へと充填されます。そのため、頑固な口内炎が頻発しなくなるレベルまで体質が改善するには、継続して約1〜3ヶ月程度の期間を要するのが一般的です。
Q4:男性でも鉄分不足からくる口内炎は起こりますか?
A4:起こり得ます。男性は月経がないため鉄欠乏の頻度は女性より低いものの、長距離走などの激しいスポーツ(足裏の衝撃による赤血球破壊や大量の発汗)、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、大腸ポリープなどからの慢性的な微量出血、極端な偏食や過度のアルコール摂取によって鉄が枯渇し、難治性口内炎を発症するケースが報告されています。