本作の最大の魅力は、小雪が演じるキャリアウーマン・巌谷スミレとモモの間に流れる、唯一無二の空気感です。外では完璧なエリートとして気を張り詰め、失恋と左遷でボロボロになっていたスミレ。そんな彼女が唯一素の自分をさらけ出し、涙を流せる場所が「ペットのモモがいる家」でした。
劇中には数々の名言や名シーンが散りばめられています。「おかえり、スミレちゃん」「男として見てほしいわけじゃない、ただ君のそばにいたい」といった、モモの無償の愛を感じさせる台詞は、働く多くの女性たちの心を溶かしました。
特に視聴者の間で語り草となっているのが、物語終盤に訪れるキスシーンです。「ペットと飼い主」という絶対的な一線を越えるのか、それとも踏みとどまるのか。緊張感漂うシチュエーションの中、モモが見せた切なくも男らしい表情と情熱的なアプローチは、放送当時ネット掲示板や女性誌で大反響を呼びました。単なるスキンシップではなく、精神的な救済と愛情が交錯するその瞬間は、今見返しても息を呑む完成度を誇っています。