水抜きとは?放置で修理費数十万の悲劇…元栓の場所と正しい手順を徹底解説

水抜きとは?放置で修理費数十万の悲劇…元栓の場所と正しい手順を徹底解説

水抜きとは?放置で修理費数十万の悲劇…元栓の場所と正しい手順を徹底解説の真相や最新動向に迫る! 専門的な視点で紐解きます。

水抜きを成功させる絶対的な鉄則は、「元栓を閉めること」と「配管内に空気を取り込んで水を落としきること」の2段構えを完璧に行うことです。どちらか一方でも欠けると配管内に水が残留し、凍結事故を防ぐことはできません。住居タイプごとの具体的な手順を体系的に整理しました。

アパート・マンションにおける水抜きのやり方手順

集合住宅では、各戸の玄関脇にあるパイプシャフト(メーターボックス)内、または水回りの壁面・床下に専用の水抜き装置が格納されています。

  1. 水抜き栓(不凍栓)の位置を特定する:玄関ドア横の鉄扉を開けると、水道メーターの横にハンドル式またはレバー式の水抜き栓が設置されています。比較的新しい物件では、室内のキッチンや洗面所周辺に「水抜きスイッチ」という電動パネルが備わっている場合もあります。
  2. 元栓を完全に閉める(水抜き位置にする):手動ハンドルの場合は「止」または「水抜」の矢印方向へ回し切ります。電動式の場合は「水抜き」ボタンを押し、ランプが点灯または点滅完了するのを確認します。中途半端な位置で止めると、配管内で水が漏れ続ける致命的な原因になります。
  3. すべての蛇口を全開にして空気を吸わせる:キッチン、洗面台、浴室の蛇口(水側・湯側の両方)をすべて全開にします。元栓を閉めた状態で蛇口を開けると、配管内に空気が吸い込まれ、管内の残留水が地中の排水口へ一気に落ちていきます。
  4. シャワーホースと水栓金具の水抜き:蛇口だけでなく、シャワーヘッドを床の低い位置に置き、ホース内に溜まった水を出し切ります。サーモスタット混合水栓の場合は、本体下部にある水抜き用ネジをコインなどで緩めて内部の水を抜きます。

一戸建て住宅・寒冷地仕様の不凍栓操作手順

戸建て住宅の場合、屋外の地面に埋設されたメーターボックス内、あるいは外壁立ち上がり配管の根元に「不凍栓(手動ハンドルまたはピラー型)」が配置されています。

  1. 屋外の不凍栓ハンドルを操作する:屋外の不凍栓を「水抜」方向へ固くなるまで確実に回します。途中で止めると、水が抜けきらないだけでなく、地中で水道水が垂れ流し状態になり高額な水道料金が請求されるリスクが生じます。
  2. 室内の「吸気弁(空気入れ)」を開放する:寒冷地の戸建てには、壁面の上部に小さな吸気弁が備わっているケースが多く見られます。この弁を開くことで配管内の気圧が外気圧と同調し、床下に潜む水が綺麗に抜け落ちます。
  3. 外水栓・散水栓の水抜き:庭やガレージにある屋外水栓の蛇口を全開にし、ホースが接続されている場合は必ず取り外します。ホースを繋いだまま放置すると内部の水が逃げず、水栓本体が真っ二つに割れる原因になります。

見落とし厳禁!給湯器とトイレの水抜き

多くの人が見落とし、最も高額な修理損害を招くのが給湯器とトイレの設備です。

給湯器の水抜き:給湯器内部には非常に細い銅管(熱交換器)が張り巡らされており、極めて凍結に弱い構造です。リモコンの電源を切り、給水元栓を閉めた後、給湯器本体下部にある「水抜き栓(水抜きバルブ)」を取り外して機器内の水を抜きます。ただし、通電状態であれば自動凍結防止ヒーターが作動するため、冬期の外出時に給湯器の電源プラグをコンセントから抜く行為は絶対に避けてください。

トイレの水抜き:水抜き栓を閉めた後、レバーを回してタンク内の水を空にします。さらに便器の底に溜まっている「封水(トラップ水)」は下水臭を防ぐ役割を持ちますが、ここも凍結すると陶器製の便器が割れます。不凍液(または高濃度のウォッシャー液)をコップ1杯注ぎ入れることで、便器の氷結破損を確実に阻止できます。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。