オクタゴンを去った後のハビブ・ヌルマゴメドフの現在は、もはや単なる「元ファイター」の枠組みを完全に超越しています。引退直後の2026年終盤、彼はロシアのMMA団体「Gorilla Fighting Championship」を約100万ドルで買収し、自らの愛称を冠したイーグルFC(Eagle Fighting Championship)へとリブランディングしました。同団体は中東やアメリカ市場にも進出し、元UFCファイターを招聘するなど興行主としての手腕を発揮しています。
経済誌や海外メディアの推計によると、ハビブ・ヌルマゴメドフの資産総額は4,000万ドル〜5,000万ドル(約60億〜75億円)規模に達していると報じられています。その収益基盤は格闘技ビジネスにとどまらず、以下のように極めて多岐にわたります。
- アグリビジネス&食品事業:地元ダゲスタンでの農業投資や羊肉の生産・流通、自社ブランドのプロテインバーやミネラルウォーター事業の展開。
- 通信&テック産業:ロシア国内での仮想移動体通信事業者(MVNO)「Eagle Mobile」の立ち上げ。
- フィットネス&ジム経営:中東アブダビやモスクワを拠点とする「Khabib Gym」のチェーン展開。
- 世界的アンバサダー契約:中東の政府系ファンドや大手暗号資産・決済プラットフォームとの巨額スポンサーシップ。
ファイトマネーだけに依存せず、現役時代から築いたパーソナルブランドとイスラム諸国での強固な人脈をテコにして、堅実な実業家としての地位を固めている点が彼の現在の大きな特徴です。