有名専門店のようなクリスピーな外皮と芳醇な風味に仕上げるには、生地の配合だけでなく「焼きのフィニッシュワーク」と「隠し味の選択」が勝敗を分けます。
たこ焼き器の穴から溢れるくらいたっぷりと生地を注ぎ、具材(タコ、天かす、ネギ、紅生姜)を散らしたら、天板に広がった余分な生地をピックで格子状に切り分け、穴の中に巻き込むようにして反転させていきます。ここまでは通常の焼き方と同じですが、プロの仕上がりを目指すなら以下の2つの工程を取り入れてください。
【外皮を劇的にクリスピーにする「追い油」の技術】
全体が丸く成形され、表面に薄い焼き色がついた段階で、たこ焼きの上からサラダ油(またはごま油)を回しかけます(たこ焼き1個あたり小さじ1/4程度)。プレートの底に溜まった油で表面を「揚げる」状態を作り出し、回転させながら全体を均一にキツネ色へと焼き上げます。これにより、冷めてもフニャフニャにならない強固で香ばしいクリスピー層が完成します。
【深みを与える隠し味の配合】
お好み焼き粉を水で薄めると、どうしてもベースのだし感が減衰します。ここで生地に「白だし小さじ1」または「鶏ガラスープの素小さじ1/2」を微量加えると、だしの輪郭が際立ちます。さらに、具材の天かすに「イカ天かす(イカフライ砕き)」をブレンドすると、噛んだ瞬間に濃厚な魚介の脂が溶け出し、ソースなしの「すっぴん」でも極上の旨味を堪能できます。