尾花貴絵を語る上で欠かせないのが、実父である尾花高夫氏の存在です。現役時代はヤクルトスワローズのエース投手として活躍し、引退後は読売ジャイアンツや福岡ダイエーホークス、阪神タイガースなどで投手コーチを歴任、横浜ベイスターズでは監督を務めた日本球界屈指の理論派名将です。
実家の家族構成は、父・母・姉・兄、そして末っ子の貴絵という5人家族。アスリートを支える家庭ならではの徹底した健康管理と、父の勝負師としてのストイックな価値観が日常に息づいていました。家庭内での父は非常に厳格でありながらも、子どもたちの自主性を尊重する一面を持っていたと伝えられています。
当時の特番インタビューや手記において、彼女は父から「途中で投げ出すな」「やるからには頂点を目指せ」という勝負の哲学を自然と学んだと述懐しています。著名人の娘という色眼鏡で見られるプレッシャーと戦いながらも、父の名に恥じない実力を身につけようと努力を重ねたことが、彼女のプロ意識を強固なものにしました。