織山尚大のダンスを語る上で欠かせないのが、単なるリズムの正確さを超えた「感情の可視化」です。ヒップホップやジャズダンスの基礎を押さえつつも、コンテンポラリーダンスを彷彿とさせるアブストラクトかつエモーショナルな身体表現を得意としています。
かつて少年忍者の舞台裏を追ったドキュメンタリーやインタビューにおいて、彼は「ただ綺麗に踊るだけなら誰でもできる。自分の内臓や心をえぐり出して見せるような踊りをしたい」という趣旨の発言を残しています。観客の視線を引きずり込むような鋭い眼光、床を這うような滑らかなフロアワーク、爆発的な跳躍力は、見る者に強烈なカタルシスをもたらします。
さらに特筆すべきは、振付師としてのクリエイティビティです。少年忍者のオリジナル楽曲である『太陽の笑顔』や『Merry Very Go Round』をはじめ、数々のステージングにおいて振付や構成を手掛けてきました。20人以上の個性や動線を緻密に計算しながら、各メンバーの感情が最も生きるフォーメーションを構築する能力は、振付の専門家からも「若手でありながら空間演出のセンスが卓越している」と高く評価されています。