『少年たち』を語る上で欠かせないのが、時代を創り上げてきた豪華な歴代座長とキャスト陣の系譜です。2010年、Kis-My-Ft2とA.B.C-Zの主演(『少年たち 格子無き牢獄』)によって日生劇場で復活を遂げた本作は、まさに次世代のトップアイドルたちが自らの存在証明を懸けてぶつかり合う真剣勝負の場となりました。
特筆すべきは、2015年から2019年にかけて日生劇場の舞台に立ち続けたSixTONESとSnow Manの時代です。当時まだCDデビュー前であった両グループは、『少年たち 世界の夢が…戦争を知らない子供達』『少年たち 危機一髪!』『少年たち 〜Born NEXT〜』『少年たち そして、それから…』『少年たち To Night's Stories』と、年を重ねるごとに演目を深化させました。ライバル同士でありながら固い信頼関係で結ばれた彼らのリアルな人間関係が役柄に投影され、劇場を揺るがすほどの熱狂を生み出しました。
東西の対比構造として、大阪松竹座を中心とした関西ジュニアによる公演も見逃せません。7 WEST、B.A.D.、重岡大毅や向井康二、西畑大吾、大橋和也、高橋恭平、そしてAぇ! groupやLil かんさい、AmBitious、Boys beのメンバーたちが代々バトンを受け継ぎ、関西特有のエネルギッシュな笑いと泥臭くも熱い情熱を注ぎ込み、独自の世界観を築き上げました。
少年たちの前に立ちはだかる「絶対的な権力」の象徴である歴代看守長役の存在感も、作品のクオリティを決定づける重要な要素です。あおい輝彦や錦織一清といった大先輩から、室龍太の鬼気迫る怪演、さらには外部の実力派俳優に至るまで、冷酷非情な壁として君臨することで、少年たちの純粋さと抗うエネルギーを極限まで引き出してきました。