乃木坂46の歴史において、グループ全体を最も激しく揺るがしたのが2022年春の5期生お披露目時に起きた連続炎上騒動です。応募総数8万7,852人という日本の女性アイドルオーディション史上最多の倍率(約7,986倍)を勝ち抜いた精鋭たちでしたが、新メンバー紹介動画が公開されるや否や、ネット上での身元特定作業が過熱しました。
特に、加入直後に29thシングル『Actually...』のセンターに大抜擢された中西アルノに関しては、加入前の被写体モデル時代のSNSアカウントと称される画像が拡散。「過去の過激な発言」や「パパ活疑惑」といった真偽不明の情報がネット掲示板やSNS上で爆発的に拡散されました。本人および運営は一部の書き込みについて「捏造されたもの」と否定しつつも、過去の軽率な投稿があったことを認め、デビューシングル発売直前での活動自粛という前代未聞の事態に追い込まれました。
時を同じくして、同じく5期生の岡本姫奈に関しても、グループの活動規約に反する「加入前の未公開映像や内部情報の知人への漏洩」が発覚し、活動規約違反として活動自粛処分が下されました。期待の新星が2名同時に自粛するという異常事態に対し、ファンコミュニティでは「オーディション時の身元調査(バックグラウンドチェック)はどうなっていたのか」「乃木坂の看板に傷がついた」といった運営への猛烈な批判が巻き起こりました。
しかし、2022年4月下旬に復帰を果たした後の両名の歩みは、炎上を実力で払拭するプロセスそのものでした。中西アルノは公式番組やライブステージで圧倒的な歌唱力を見せつけ、生放送の音楽特番やソロ歌唱で観客を圧倒。岡本姫奈もクラシックバレエで培った卓越した表現力でアンダーライブを牽引しました。当初の拒絶反応から一転、現在は5期生の中核を担う実力派メンバーとして多くのファンから支持を集めています。